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小満。
- キクチテッペイ
- 2017年5月22日
- 読了時間: 2分
今日は久しぶりに季節のお話を。
つい先日まで『立夏』でしたが、季節は移り変わり『小満』と成りました。
小満(しょうまん)とは二十四節気の第8の節気で、5月の21日頃からを指すそうです。
陽気が良くなって、万物の成長する気が次第に長じて天地に満ち始めることから小満といわれているそうです。
ようやく暑さも加わり、麦の穂が育ち、山野の草木が実をつけ始め、紅花が盛んに咲き乱れます。
梅の実がなり、西日本では走り梅雨(本格的な梅雨に入る前のぐずついた天候)がみられる頃で、田植えの準備を始める頃でもあります。
まさにここ最近の陽気で草木が青々と生いしげり、生き物たちが活発に動き出してくるような、そんな季節を指す言葉ですね?
ちなみに七十二候で言うと『蚕起食桑(かいこおきてくわをはむ)』という候にあたります。
蛾の一種である蚕は、その繭から絹糸を取るため中国や日本で飼育されてきました。
実は僕が生まれ育った福島の山奥の街でも昔から絹糸の生産が盛んな地域で、蚕が街の重要な産業の一つでした。
一時は街で作られた絹織物が世界的にもブランド力のある品物だったと聞いています。
そんなところから、昔から『お蚕様』と敬称をつけて読んでいたのを思い出します。
季節や七十二候を通じて昔の情景や生まれ育った町を思い出す、そんなのもたまにはいいのではないでしょうか?

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