サービスからホスピタリティに。
- キクチテッペイ
- 2017年3月24日
- 読了時間: 3分
こんにちは!
本日3月24日は『ホスピタリティ・デー』だそうです。
だからと言う訳ではないですが、たまにはこんなことを綴ってみたいと思います。
僕たち理美容業界、飲食やホテル業界など、総じて「サービス業」と区別されたりします。
僕は今までこの「サービス業」という呼び方に何ら疑問を抱いたこともなく、むしろ顧客に対して何かを「提供させていただく」、相手のことを思い、「尽くす」ことだと思っていました。
自分は美容師としてお客様に何ができるのか、髪を切りヘアスタイルを作る行為にどれだけ向き合うことができるのか。
お客様が本当に似合うものは何なのか?
望むものは何なのか?
そこを諦めずに探すことで、より喜んでもらえるようになる。
それが僕たち美容師の髪を切るということに想いや気持ちが加わって、「作業」から「仕事」に変わるということだと。
先日、面白い記事を読みました。
僕たちも含め「サービス業」という言葉自体に疑問を感じるような記事です。
そもそもサービスの語源は、ラテン語のServus(奴隷)で、それが英語のSlane(奴隷)、Servant(召使い)という言葉から発展しましたそうです。
サービスは語源の通り、サービスを受ける立場が主であって、サービスを提供する方は従ということで、主従関係がはっきりしているということだと。
サービスという言葉には、お客様との関係性に主従関係があり、対価を目的とした言葉になるそうです。
対してホスピタリティという言葉は、ラテン語のhospes(客人の保護者)から派生しました。
昔、旅に出かける のは、だいたい巡礼の旅でした。
旅人が巡礼の旅の途中で、空腹やのどの渇きを覚えたり、疲労や病気を患った時に、現地 の人たちが旅人に愛の手を差し伸べたことに由来しています。
ホスピタリティというのは、疲れた旅人に対して、 無償で飲食のもてなしをしたり、看護を施したり、宿泊施設の提供をしたことにはじまります。
これがホスピタリティの語源 のはじまりで、 つまりはヒト、モノ、施設の提供者(ホスト)がその利用者(ゲスト)に喜びや感動を与え、 ゲストの喜ぶ姿を見て、自分たち(ホスト)も喜ぶというのがホスピタリティの精神だそうです。
僕自身、まだまだ学ぶべきことが多く至らないなと思うことも多々ありますが、ただただ思うことが言われた通りの最低限の「サービス」ではなく、もっと踏み込んでお客様が何を求めているのか、どうしたら喜んでいただけるのかということ。
それは技術面はもちろんヒトとヒトとの繋がりである以上、求められる以上の喜びを感じて欲しいなと。
仕事である以上無償でもてなすことは難しいですが、お客様が求めるもの以上の喜びや満足感を感じていただけたらと。
今この代々木上原で、DENALI HAIRという美容室で、自分が美容師として目指すべきところ、思うところは昔から変わっていません。
ホスピタリティの精神で「作業」から「仕事」に、真摯にひたむきな美容師をずっと目指していきたいなと思っています。
あまり思っていることを言わない方なんですが、せっかく『ブログ』というツールがあるので、たまにはこんなことも語ってみたり、、、
誰かに少しでも伝われば嬉しいな、なんてことを考えながら綴ってみました。

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