DENALIって?
- キクチテッペイ
- 2017年2月1日
- 読了時間: 3分
「DENALIってなんですか?」
「DENALIって何て読むんですか?」
お客様からそんな質問をたまに受けます。
”DENALI”とはアメリカ合衆国アラスカにある山。北アメリカ最高峰で標高は6,190m。
1897年、この山は、当時のアメリカ合衆国大統領ウィリアム・マッキンリーにちなみマッキンリー山と命名された。「デナリ」とは、先住民デナッイア族の言語であるデナッイア語で「偉大なもの」を意味します。
1980年、アラスカ州法に基づき、山を含む周囲にデナリ国立公園が設置され、同時に、アラスカ地名局は山の呼称もデナリと改称しました。
ただし連邦地名局は、引き続きマッキンリー山という呼称を使っており、その後2つの呼称が混在していましたが、アラスカ人は「デナリ」の名を好む傾向があり、また連邦政府での呼称もデナリに変更しようとする運動もありました。
その一方で、観光客などは山はマッキンリー、国立公園はデナリと呼び分けることもありました。
2015年8月30日、アメリカ合衆国大統領バラク・オバマは山の名称を「デナリ」に変更することを発表することとなりました。
しかし、これまでの話はあくまでも山の名称のお話、、、。
当店が代表影山によって”DENALI"と名付けられたのにはもっと深い理由があり、そこには『星野道夫』という一人の日本人が深く関係してくるのです。
星野 道夫(ほしの みちお、1952年9月27日 - 1996年8月8日)は、写真家、探検家、詩人。
数多くの写真集や著書を残しています。
そのうちの『長い旅の途上』と『ノーザン・ライツ』の2冊を影山に借りて読んで、本当の意味や意図を知ることができました。
『ノーザンライツ』とはオーロラ、すなわちアラスカの空に輝く北極光のことです。
この本には、運命的にアラスカに引き寄せられ、原野や野生生物と共に生きようとした人たちの、半ば伝説化した羨ましいばかりに自主的な生涯が充ち満ちていました。
圧倒的なアラスカの自然を愛し、悠然と流れるアラスカの時間を愛し続けて逝った著作です。
星野さんの周りを取り囲む「自然」「人間」「動物」「植物」、すべてのものとの温かい交わりが、自然と人間に真摯に向き合った一人の人間の生き様を感じずにいられませんでした。
アラスカはアメリカの州になる前に、ロシア、イギリスの領地だった過去があり、豊富な資源や核実験計画など自然やありのままのアラスカをめぐって度々論争となりました。
しかし星野さんをはじめアラスカに魅せられ、アラスカに関係した人々が自然発生的に、この自然との共存を望み集まっていき一つのムーブメントとなったのです。
僕たち DENALIもそんな温かい場所でありたい、みんなが自然と集まって関わり合う場所になれば。
そんな想いで、影山がアラスカに、そこに生きた人々に魅せられこの名前となりました。
とても長いお話になってしまうので僕なりの解釈でまとめてみましたが是非興味のある方は手に取っていただきたい著書です。

僕たちも代々木上原という地で美容室ではありますが本当のDENALIのように優しく温かい存在になりたいと思います。
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