デニス・ホッパーというヒト。
- キクチテッペイ
- 2017年1月31日
- 読了時間: 3分
デニス・ホッパーというアウトサイダーをご存知でしょうか?

デニス・ホッパー(Dennis Hopper、1936年5月17日 - 2010年5月29日)はアメリカの俳優、映画プロデューサー、芸術家。
“ハリウッドの反逆児”の異名を取る、アメリカン・ニューシネマの旗手。本名はDennis Lee Hopper。
幼い頃からハリウッドに憧れ、カリフォルニアに渡って映画活動と共に舞台やTVに出演。1955年、ジェームズ・ディーン主演「理由なき反抗」の出演をきっかけに彼との友人関係を築きました。
一般に彼が知れ渡ったのは、1969年公開の『イージー・ライダー』という作品で、ピーター・フォンダとデニス・ホッパーによるアメリカン・ニューシネマの代表作。その衝撃的な結末で知られています。
彼はこの作品でアカデミー賞で助演男優賞と脚本賞にノミネートされました。

僕が初めて彼を知ったのは実はこの作品で、メキシコからロサンゼルスへのコカインの密輸で大金を得たワイアット(ニックネームはキャプテン・アメリカ)とビリーは、金をフルカスタムされたハーレーダビッドソンのタンク内に隠し、カリフォルニアからマルディグラ(謝肉祭)の行われるルイジアナ州ニューオリンズ目指して旅に出る。
カトリック信者の農夫の家でランチをご馳走になったり、ヒッチハイクをしていたヒッピーを拾って彼らのコミューンへ立ち寄ったりと気ままな旅を続ける2人。
しかし旅の途中、無許可で祭りのパレードに参加したことを咎められ留置場に入れられる。そこで二人は弁護士ハンセンと出会い、意気投合する。
そして、ハンセンの口利きで釈放された2人は、ハンセンと共にルイジアナ州ニューオリンズに向けての旅を続ける。
しかし、「自由」を体現する彼らは行く先々で沿道の人々の思わぬ拒絶に遭い、ついには殺伐としたアメリカの現実に直面する。
劇中で流れる曲はいずれもジミ・ヘンドリックスやステッペンウルフ、バーズといった当時のロック。
そこにフルカスタムされたハーレーに跨りアウトローに振る舞う役者たち。
「自由の国アメリカ」でありながら、自由どころか抑圧や拒絶といった、当時のアメリカの姿がとても印象的な作品でした。
当時劇中で使用されていたのは本物のマリファナだったというのも驚きです。
この作品を見て影響を受けたのは言うまでもなく、元々アメリカのカルチャーに興味があった僕は、その後この時代の作品をかなり見た覚えがあります。
この時代のアメリカン・ニューシネマは、当時のアメリカ国内の情勢やベトナム戦争に対する考えなど、気軽に見てみようとはならない映画も多いですが、是非機会があれば当時の映画をご覧になってみてください。
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