味。
- キクチテッペイ
- 2016年12月18日
- 読了時間: 2分
味のあるものに魅力を感じるのは僕だけではないと思い思うんです。
経年劣化ではなく『経年変化』。
永い年月を経て、モノやヒトが渋みや雰囲気が増すこと。
これに僕はもの凄く魅力を感じるんです。当たり前ですが人として、男としてそういう存在になりたいと。
いぶし銀の役者や手入れの行き届いている年季の入った革靴、ダンディーな紳士が懐からさっと出す財布や万年筆。
はたまた10年選手のジーンズやブーツ、長年着込んだコートやライダースジャケット。
人それぞれ価値観は違うので常に新しいものが好き、店頭に並んでいる状態が完璧な状態の商品というものはあると思います。
でも僕は自分が育てる、自分と共に育っていくようなものにとてつもなく魅力を感じます。
ふと気付けば自分の周りの小物類はみんなそんな存在で長年連れ添った、言わば "相棒" のようなモノ達に囲まれていました。

右から美容師の相棒「シザーケース」、ハサミやコームを入れる道具。
上段真ん中、カード入れ兼小銭入れ。
上段左、お札入れ。
下段真ん中、キーケース。
下段左、名刺入れ。
ざっと身の回りのもので持ち歩いているものでもこの位ありまして、身の回りには『10年選手』で溢れています。
名刺入れは心機一転大人の道具として今年11月に購入した新入り。
代々木上原にある『Roundabout』さんで購入した”irose"という日本のブランドのもので、一枚革を織り込んで仕上げたとてもシンプルだけど作り手のこだわりが感じられるお気に入りの名刺入れ。
この名刺入れも他の小物達のように少しずつ自分に馴染んで味が出てくるのが楽しみです。
他の”相棒達”にもそれぞれ思い入れやエピソードがあるのですが、初めは名刺入れのような色だったものが、使い込むうちにだんだんと身体に馴染み、自分に馴染んで味が出てくる。
僕は基本的に流行り廃りよりもシンプルで長く使えるものが好きです。
ジーンズ然り、革製品然り。
美容師として、その方の日常に溶け込んで長く使ってもらえる飽きない人間でありたいなと思う今日この頃でした。
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